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日露青年フォーラムin大阪に本学学生が参加しました
10月21日~24日、日露青年交流センター、近畿大学及びロシア青年リソースセンターの共催により、日露青年フォーラムin大阪が開催され、本学2年次の石川瑳咲さんが参加しました。
本フォーラムには、近畿大学の学生17名、日本全国から選抜された大学生33名のほか、ロシア国内で公募した50名が参加し、日本とロシアが両国に共通する様々な問題について率直な議論が交わされました。
参加した石川さんの感想は次のとおりです。
このフォーラムに参加するきっかけは何でしたか?
もともとロシアとは無縁の私ですが、自分の視野を広げ、将来世界を舞台に日本と他国との架け橋のような存在になるため、チャンスがあれば新しいことに挑戦するようにしています。今回のフォーラムも、今後様々な状況に柔軟に対応していけるようになるための貴重な機会と考え、応募を決意しました。
どんな活動をしましたか?
初日はフォーラム参加者の日本人、ロシア人と対面し、自己紹介などで仲を深めることができました。驚いたことに、ロシア人参加者の中で英語を話せる人が少なく、会話をすることに多少の困難を感じました。しかしながら、翻訳アプリを使いながらも交流しようというロシア人参加者の姿勢に感動し、笑顔で会話を絶やさずにできたことが嬉しかったです。
2日目は、開会式とディスカッションを行いました。開会式では、最初に日本チームの代表として、基調報告を担当しました。グループディスカッションでは、「人的交流を拡大するために考えられる今後のアプローチ」について議論しました。最初に日本チームとロシアチームに分かれてカジュアルディスカッションから始め、異なる背景や文化を持つ人々と交流する際に、生じる障壁は何かについて話し合いました。その後、日本人とロシア人混合グループを4つに分け、日本側は主に文化の違い、言葉の壁、国民性についての困難を共有し、ロシア側は、複雑なビザを取る手段や、日本とロシアの文化や国についての情報共有ができるウェブサイト不足などについて話しました。
特に印象に残ったことはありますか?
今回参加した学生と、自分たちの経験をもとに様々な考えや意見を共有しました。海外経験が当たり前で英語で意思疎通が可能という学生は本学に多いのですが、他大学の多くの日本人学生にとっても当たり前になってきていると体感しました。
また、日本人の参加者は「自分ができることは何か」という個人レベルから考え始めますが、ロシア側は、国際機関や、教育機関をどのように改善できるかなど、国や政府レベルで考えるという違いがあり、私たちも広い視野で多角的に物事を考えていく必要があると実感させられました。
活動を通じて実感したこと、伝えたいことがあれば教えてください
この日露青年フォーラムでのディスカッションを経て、日露間では、まずお互いの国に興味を抱くきっかけが生じづらいということに気づきました。
グローバル化が急速に進み、私たちは海外の音楽や料理などの文化に囲まれ、それらが生活の一部を形成しているものの、ロシアの文化は私たちの身近に存在していないことに気づきました。日本には様々な国のレストランがありますが、ロシア料理店は多くありません。
観光においても、複雑なビザの手続きによる行きづらさや、ロシアの観光広告をネット上で目にする機会の少なさなどが原因なのかもしれません。
このように、身近にロシアを知る機会が少ないと感じ、それを改善するためにSNS上でのロシアに関する情報提供、留学やイベントのプロモーションなどに積極的に取り組む必要があると感じ、私がそのきっかけを作りたいと心から強く思いました。
SNS上で自分の日露青年フォーラムでの経験や、今月、AIUで行う日露青年交流の様子などを共有するつもりです。
このような小さなアクションから、人々にとってロシアという存在が身近に感じられるようになってほしい。またそれらのアクションが、未来の日露関係を改善していく上での一助になると、私は信じています。