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私の留学レポート:フランス?ネオマビジネススクール?井口 涼花さん(1)~
国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生と共に履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。この「私の留学レポート」は、今まさに留学中の学生に、現地の様子や留学中の挑戦を、自分の言葉でレポートしてもらう企画です。
今回は、フランスに留学中の井口 涼花(いぐち すずか)さんのレポート第1弾をご紹介します。
皆さんこんにちは!2020年春入学、現在3年次の井口 涼花です。出身は兵庫県で、グローバル?ビジネス課程に所属しています。2022年9月からフランス北部の街、ルーアンにあるネオマビジネススクールに留学中です。海外は行ったことがなく、ヨーロッパに滞在するのも今回が初めてです。
留学先の決め手
私は漫画の影響でフランスの歴史や文化が大好きになり、AIUに入学した時から「留学先はフランスがいいな」と思っていました。また、将来のためにフランス語を修得したかったのでフランス語圏への留学を希望しました。フランスのビジネススクールの中でも、ネオマはビジネス教育の国際認証を3つ取得していて、国際的な評価も高いです。ルーアンはそれほど大きい都市でないため治安の面でも学生の一人暮らしに問題がない上に、パリまでの距離も近いのでパリを起点として他国への旅行もしやすいと思い、ネオマビジネススクールへの留学を決めました。
現地で受けた授業
私は卒業後、大学院に進もうと考えているのですが、AIUではまだビジネスの基本的な授業しか受講していなかったため、留学前は専攻がほぼ白紙状態でした。よって、大学院で何を学びたいかを決めることが留学の目標の1つでした。初めの学期は直感に従って授業を選びましたが、その中で「Strategy and Sustainability」という授業に刺激を受けました。環境問題や社会問題など、持続可能性に対する意識の高まりに対し企業がどのような戦略を取ればいいのかを学ぶ授業でしたが、ヨーロッパの様々な企業の事例を比較することは非常に興味深かったです。来学期は企業戦略を具体的に学びたいと思っています。
授業形態はグループワークがとても多く、現地の学生や他国からの留学生と一緒に進める課題もありました。初めは遠慮がちだった私でしたが、黙っていてはいつまで経っても課題が進まないので(!)積極的に自らクラスメイトに声をかけるようになりました。
現地で実感する、言語が通じるということ
フランス留学の前に必ずしておくべきと思うのがフランス語の勉強です。フランス人はあまり英語を話したがらないとは聞いていたのですが、こちらに来て分かったのがそもそも日本と同じように英語を話せる人ばかりではないということです。特にルーアンは地方の街ということもあってか、街中では体感として2人に1人は英語が通じないという印象です。日常的に英語を使うAIUで過ごしてきたので、英語が通じないという環境に想像以上のストレスを感じました。しかしその国に留学している以上は、留学先の言語を修得することは義務なのかもしれません。AIUでもフランス語を受講していましたが、現地ではリスニングがほとんどできず、こちらで一番下のクラスからフランス語を学び直しているところです。
記憶に深く刻まれる旅を
私はとにかくヨーロッパの歴史や文化が好きなので休みができる度に旅行に行っています。最初の3カ月でフランス国内数都市、トルコ、イタリア、スイス、マルタを訪れ、今後、ポーランド、ラトビア、ドイツ、ベルギーを訪れる予定です。今まで自分がこんなに旅行好きだとは知りませんでした。想定外のトラブルに何度か出くわしたり、日本国内の旅行とは比べ物にならないほどハラハラしながらの旅でしたが、どの国もとても魅力的で記憶に深く刻まれています。一番を決めるのは難しいですが初めての旅行先だったトルコが今のところ印象的でした。観光施設で学割の恩恵を受けることも多いため、留学中に色々な場所を訪れたいと思っています。
強い意志と目標を持って
フランスでの生活は充実していてあっという間に過ぎていきますが、自分の将来について考える時間は確保するよう心がけています。留学前に必ず卒業後のことを決めて帰ってこようという強い意志を持って来たので、日本にいた頃より自分と向き合う時間が取れています。また、何かトラブルが起きても乗り越えられてきているので、自分の将来に対してもポジティブに考えられるようになりました。フランス留学は夏休みが長い分、私のように春(1月頃?)からではなく秋(9月頃?)から留学した学生にとっては滞在期間が短くなってしまいます。そのため留学の折り返し地点がもう見えてきているのですが、これからの日々も後悔のないよう目標を持って過ごしていきたいです。
国際センターから一言
初めてのヨーロッパ滞在にもかかわらず、様々な場面や経験を自然体で受け止めて、そこから学び吸収している様子が伝わってきます。渡航前に、履修計画だけでなく、心の準備もしっかりできていたからこそ、留学先での忙しい日々の中でも、初心を忘れずに目標を持って着実に進んでいるのですね。残り1学期も強い意志はそのままで、しかし肩ひじ張らずに今と変わらず毎日を大事に過ごしてください。
追伸:旅行をする際は、留学セミナーの危機管理のセッションを思い出してくださいね!
国際教養大学ではコロナ禍で2年間、対面での交換留学が実施できませんでしたが、日本の入国制限緩和に合わせて今年5月以降、留学生の受け入れを再開しています。
英語版ウェブサイトでは、そんな留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。オンライン留学の期間も含めて、定期的に更新していますので、ぜひこちらもご覧ください。