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2019?2020年度既卒生向け 国際教養大学卒業?修了セレモニーを挙行しました
2023年5月13日(土)、本学Suda Hallにて2019?2020年度既卒生を対象に卒業?修了セレモニーを挙行しました。威廉希尔官网感染症の影響により、2019年度卒業式?修了式は延期となり、2020年度卒業式?修了式は、2019年度と合同でオンライン形式で開催していました。この度、改めて対面で卒業式?修了式を行い、卒業生と修了生の合わせて195名が一同にキャンパスに集い、式の開催と久しぶりの再会を喜び合いました。
最初にモンテ?カセム学長が式辞を述べました。
「AIUでの旅路に空いてしまったこの空白を埋めるべく、鈴木学長はこのキャンパスで卒業を祝う式典を行うことを皆さんに約束されました。この約束が今日、実現に至ったことを喜ばしく思います。」「卒業生の皆さん、今日この日を味わい、友人たちや先生たちとの再会を喜んでください。教員と事務局職員の皆さんも、私とともに、皆さんの人生航路に幸運あることを祈っています。」「あらゆる教育機関において、卒業生はかけがえのない賜物です。皆さんは私たちの心に生き続けますし、皆さんの心にAIUで過ごした時間の記憶が残ってゆくことを望んでいます。時間が許すとき、ぜひキャンパスに戻ってきてください。開学20年を迎えようとするAIUを、さらに偉大な高みに引き上げるため、皆さんの導きと支えが必要です。鈴木先生はその任期中に、本学の力強い基礎を築いてくださいました。その基礎のうえに、さらに大学を築いてまいりましょう。」と、あたたかく卒業生と修了生を迎えました。
続いて、鈴木 典比古前学長から祝辞をいただきました。
「2019年度、2020年度にご卒業されました卒業生の皆さん、おかえりなさい。そしてあらためてご卒業おめでとうございます。」「卒業式の中止を断腸の思いで発表した時、そしてオンラインで卒業式を実施した時、私はいつか必ず対面で卒業式を実施すること、きっとまた会えることを、スクリーンを通して皆さんに約束しました。」「皆さんがAIUを卒業した当時は全世界で威廉希尔官网が発生?伝播している時期で、皆さんも本学に集うことができずにオンラインで講義を受け、海外留学には大きな困難が伴い、非常に厳しい大学生活を強いられました。しかし、そのような状況下においても、懸命に友人関係を保ち、オンラインで課外活動やAIU祭を実行した皆さんの不屈の精神を私は忘れることはありません。AIU生としてどんなにつらくても前を向くことを貫徹した皆さんは私の誇りです。」「AIUで勉学に勤しんだ皆さんは今、どのような自己の将来像を描いているでしょうか。先行きの見えない不安定で複雑な社会で大切なことは、しっかりとした『個』を持つこと、自分が信じるもの、価値があると思うものは何なのか考え抜くことです。AIU生としてコロナ禍と自らの葛藤を克服した皆さんなら、必ずどんな障壁も乗り越えていけると信じています。」と激励の言葉をいただきました。
その後、鈴木前学長はセレモニーに出席した卒業生と修了生、一人ひとりの名前を心を込めて読み上げました。これは、鈴木前学長からのサプライズギフトでした。
続いて、卒業生を代表して中西 葉奈さんが、修了生を代表して植田 デンゼル 豊さんが挨拶をしました。以下、抜粋してご紹介します。
中西 葉奈さん(卒業生代表)
本日ご出席の卒業生の皆さんは、このAIUで数え切れないほどの思い出を作られたのではないでしょうか。だから本日、全国各地から秋田にいらっしゃったのだと思います。AIUでの4年間は決して楽な時間ではありませんでした。だからこそ、その学びの期間が糧となって今の私たちを作っているのではないかと思います。
AIUでの生活が終わり、AIUで学んだ批判的思考力や、多様性のある社会で生き抜く力、マルチタスク力等が何かしら目にみえる形で勲章として残っている訳ではありませんが、その証は私たち卒業生の揺るがない自信であったり、ポジティブさ、AIU SPIRITとして私たちの中に残っています。
現在、私は政府機関で日本の中小企業の海外展開支援の支援をしています。プレッシャーのかかる局面があるものの、自信を持っていられるのは、AIUでの経験があるからです。
オバマ前米国大統領は「Yes, we can(私たちにはできる(可能性がある)」というフレーズで有名ですが、AIUの卒業生である私たちは「Yes, we will(私たちは確実に未来を変える)」と言っていきたいものです。私たちはきっと将来を良い方向に変えていけると信じています。
植田 デンゼル 豊さん(修了生代表)
卒業証書を頂いてから3年が経ち、現在は青森県の八戸市で念願の英語教員として勤務しています。実際に教職員として現場に立ち、求められる英語教育の質が高くなっているように感じます。教員として働き始めると、指導法や理論などのメソッドばかりが優先され、本来教育の目標である「生徒をどのように成長させるか」が後回しになり、生徒の視点で物事を考察することを忘れてしまいます。
「be a student, before being a teacher」は、大学院時代アドバイザーから何度も指摘された言葉です。自らが生徒だった頃の気持ちを思い出し、生徒の視点から考え始めることによって、目の前の生徒に本当に必要な理論や教授法を提供することができるようになります。
私たちはそれぞれの道を違う場所で歩み始めています。時には、成功し、時には失敗もします。そして、時には挫折して環境を変えたくなると思います。しかし、厳しい環境の中で前向きに努力し続け、卒業証書を受け取ったこの瞬間を思い出しましょう。私たちは、「おかれた場所で咲く」ことができる人たちです。
式の最後には、渡辺 玲子 特任教授(ヴァイオリン)と坂野 伊都子さん(ピアノ)による祝賀曲演奏が行われました。
今はそれぞれの地でそれぞれの道を歩んでいるAIU卒業生?修了生の皆さん、たくさんの経験と時間をともに過ごしたAIUは、いつまでも皆さんにとって「おかえり、ただいま」の場所であり続けます。