威廉希尔官网
AIU生Watch
私の留学レポート:ポーランド?ウッチ大学?河野? 達也さん(2)~
国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生と共に履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。良いことばかりじゃない、ときには苦しいことや辛いこともあるのがAIUの「本気」の留学です。ここでは、そんな学生一人ひとりのストーリーを自身の言葉でレポートしてもらいます。
今回は、ポーランドに留学中の河野 達也(かわの たつや)さんのレポート第2弾をご紹介します。
知識としての「英語」から、生活のための「英語」へ
留学してよかったことの一つに、英語がコミュニケーションツールになったことがあります。中高?大学時代に日本で英語を学んでいるときは、あくまで知識として英語を学び、将来的に仕事で使えたらいいなと思う程度でした。しかし、ポーランドでは日本語表記のものは一切なく、英語が使えないと生きていけないという状況です。逆に英語圏ではないポーランドでも、英語ができれば生活は成り立ちます。このような状況で生活するうちに、私の中で英語の立ち位置が変わり、実生活に無くてはならないコミュニケーションの手段となり、学ぶ姿勢や習得への熱意が大きく変わったと感じています。
AIUとの共通点がある授業で狙うはスキルアップ!
授業スタイルに関しては、AIUと似た点が多いと感じています。少人数クラスが中心で授業は英語で行われ、グループワークやディスカッション形式の授業が多数を占めています。中でも、現在履修している「Creative Advertising」という授業は学ぶことが多く興味深い内容になっています。現代社会における広告の意義や宣伝手法などに関して学び議論していく授業です。日本でも有名なボディケア製品の会社などを例に、美しさとはなにかという切り口から行われる企業の広告戦略を学ぶような授業もあります。社会の仕組みを理解できるとともに、将来のSNS戦略などに生かせる学びも多く、毎週楽しみに出席しています。
学びや出会いのチャンスになる課外活動
特定のサークルなどに所属しているわけではありませんが、大学が定期的に開催してくれるイベントに参加しています。内容はBBQや街をぶらり旅など、ごく一般的なイベントですが学ぶことは非常に多いです。例えばBBQでは、ヴィーガンやベジタリアンの方々向けのもの、宗教に配慮した食品などが並んでおり、多様性への配慮が先進的で、宗教などを身近に感じる機会にもなりました。日本では経験する事の出来ない雰囲気や価値観に触れることができるという点で、課外活動に積極的に参加することは有意義なことだと実感しています。
帰国後の準備を見据えた夏季休暇の過ごし方
渡航の時期にもよりますが、ウッチ大学では3か月間の夏季休暇がありました。AIUの夏休みは1か月なので、それと比べると時間が無限にあるように感じ、ポーランド国内を旅行したり、現地でできた友人と出かけるなど、休暇を満喫できました。一方で、これも留学生のリアルだと思うのですが、就職活動も開始したため、インターンシップや説明会への参加、企業研究等を海外からオンラインで挑むことにもなりました。日本時間に合わせて会議や説明会に参加するため、深夜や早朝の参加が求められ、体力的にもきつい部分がありましたが、帰国後に日本の他の大学生に遅れを取らないよう、また、早期選考のフローに乗るために自ら選んだ選択肢だったので、留学と就職活動を両立させるためにかなりの時間を費やしました。
学業目的でも楽しむことを忘れない
早いもので留学生活も残り3か月となりました。半年以上もこちらで過ごしているのがウソに思えるくらいあっという間で、楽しいことも大変なこともたくさんありました。これらの経験を一生忘れない留学体験にするために、学業だけではなく、街の雰囲気や現地の人々の空気感を体に覚えこませる時間にできればいいなと思います。あと3か月全力で楽しみます!帰ったら大好きな牛丼を一番に食べます!(どんなに充実した生活を送っていても日本食は恋しくなるものです。)
国際センターから一言
日本では想像しえなかった新たな体験を通して、悩みながらも乗り越え、新しい価値観と出会いながら留学先で急成長されている河野さんの姿は、これから留学に向かう学生にとっても励みになることと思います。
文化の違いに気付かされる一方で、留学前にAIUの授業で鍛えられたグループワークやディスカッションのスキルを留学先でうまく適応させ、新たなフィールドで生き生きと学びを深める様子も伝わってきます。留学生活も残り少なくなってきましたが、是非ポーランドを余すところなく満喫し、新たなエピソードが増えることを楽しみにしております。
英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。