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私のオススメ授業紹介:マネージメント原理と実践(柳別府 琴音さん)
国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。
また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨くことを目的としています。
この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。
今回は柳別府 琴音(やなぎべっぷ ことね)さんのオススメ授業第2弾をご紹介します。
こんにちは、2022年入学の柳別府 琴音です。今回は、私が冬期プログラム中に履修した授業の一つ、「Management Principles and Practices」をご紹介させていただきます!
科目情報
ECN300 マネージメント原理と実践
教員:山岡 三四郎 客員教授
単位数:3単位
なぜ履修したか
私は、グローバル?ビジネス領域に所属していることと、中学?高校や大学の活動などで組織をマネジメントする立場に携わった経験からこの授業を履修することを決めました。実生活で関わった組織運営について、自分自身の振り返りを行いつつ、原則や理論について改めて学び、今後自分が組織運営に参加する際に活かしたいと思いました。
実際に授業を受けて
この授業では、ディスカッションに時間をかけ、様々な方の組織での経験談を題材にマネジメント理論を学びました。自分の経験だけではなく、大企業のマネジメント戦略を学んだり、隣の席の方のマネジメントの経験を聞くことで、より身近に理論を把握し、理解することができました。このように、授業で実際に学んだことを、実生活レベルに落とし込んで考えられるところが、個人的に楽しいと思うポイントでした。
例えば、マネジメントのTheory X(X理論)とTheory Y(Y理論)という2つの対立的な考え方を学んだ際に、どちらの理論が自分の所属する組織のモチベーションの向上により繋がるかについて考えました。X理論はマネージャー中心の考え方であり、積極的な統制?監督が求められるという理論です。対照的に、Y理論は組織の構成員中心の考え方であり、マネージャーは支援や助言などを主に担当するという理論です。どのようにその組織が形成されたのか、組織のメンバーの人格、嗜好の傾向など、様々な側面を考慮しながら、状況に応じた適切なマネジメントを選択することの難しさを改めて理解できました。
この授業のディスカッションで、学校やアルバイト先で所属している組織を客観的に振り返り、話しているうちに課題が明らかとなり、組織のゴール(目的)へ向けての合致点?乖離点、パフォーマンス向上のための改善点を見つけることができました。また、実際マネジメントをしていた際には分からなかった自分自身の行動指針や思考の傾向にも気がつくことができ、今後の自分の成長のための課題ができました。
マネジメントの要素がわかった!
授業を通じて、これまで自分が関わった組織運営を振り返り、足りていた要素や足りなかった要素を知ることができました。組織構成員のモチベーションや生産性の向上のために、総合的に何に着目すれば良いのかを学ぶことができれば、リーダーのポジションについたり、マネージャーを支える立場になったりした際に、客観的に運営の評価をすることができると思います。また、ディスカッションに多く時間を費やす授業スタイルのため、様々な人の話を聞くことができて、とても勉強になりました。自分とは無縁だろうなあと思っていた大組織の話などは特に興味深かったです。ぜひたくさんの方に、この授業でマネジメントに触れていただきたいです!
山岡先生からのメッセージ
Management Principles and Practices(MPP)の授業では、経営理論を知るだけでなく、それを身近な経験に当てはめて考察する時間を大切にしています。柳別府さんが、学びを言語化し学友と共有することの意義と楽しさを感じて下さったことを、心から嬉しく思います。私自身も、理論や学説について説明する際には、資産運用会社の株式投資アナリストだった時代に見聞きした具体例をたくさん盛り込んで、学生の皆さんに「へぇ、いつも行っているあのお店は、そんなふうにおカネを稼いでいるのか」と、マネジメントの世界を身近に感じてもらえるように努めています。みなさんも「理論」と「実践」を往復しながら、組織と経営について考えてみませんか。