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【テーマ別ハウス】ハウス紹介 ―多言語学習ハウス―
国際教養大学では、キャンパス内での生活もリベラルアーツ教育の一環と捉え、日常生活の中でもさまざまな学びを促すことを目指し、「テーマ別ハウス」を導入しています。共通のテーマに関心を持つ学生たちが同じ学生宿舎で生活しながら活動を行うもので、テーマ別ハウスのメンバーは、1学期もしくは2学期間の共同生活を通じて、テーマに沿ったイベントの企画?運営に取り組みます。
今回は6つあるハウスの中から「多言語学習ハウス」について、学生とアドバイザーの先生へのインタビューを通じて紹介します。
主な活動目的
「ひとつの言語を探究したり、他言語に触れたりすることを通して、言語学習の側面から国際教養に迫ること」を活動方針として掲げ、それぞれの学習を尊重?促進しながら、仲間と学習を楽しんでいます。
主な活動内容
初心者向け言語レクチャー、グループ学習、留学生による言語レクチャーなど、メンバーが学びたいことを募りながら、フレキシブルに活動しています。
学生インタビュー
Q. 「多言語学習ハウス」を一言で言うと、どんなハウスですか?
佐藤 明都さん(学部生):言語のサラダボウルです。それぞれの知見を持ち寄って学び合いながらも、各々で言語学習を進めています。
Q. 「多言語学習ハウス」はどのようなメンバーで構成されていますか?何か特徴はありますか?
金丸 ひなたさん(学部生):多言語学習ハウスには、言語の習得を始めとする言語のさまざまな側面に興味を持った人が住んでいます。メンバーが勉強している言語は英語、日本語、ラテン語、スペイン語、フランス語、古フランス語、ロシア語、ドイツ語、オランダ語、チェコ語、スロバキア語、リトアニア語、現代ヘブライ語、古代ギリシャ語、韓国語など多岐に渡り、共有スペースのホワイトボードはいつも外国語で溢れています。
Q. メンバー同士でどのように交流していますか?
佐藤さん:メンバーのうち学部生?留学生合わせて12人が同じユニットに住んでおり、日々にぎやかに生活しています。特にユニット内の共有スペースはメンバーの憩いの場ともなっており、一緒におやつを持ち寄り騒ぐ日もあれば、各自集中して課題に取り組むときもあります。自然に人が集まり、言語のみならずさまざまなトピックについて議論をしたり、雑談を楽しんだりする温かいコミュニティです。
Q. ハウスのイベントや交流で一番印象に残っていることを教えてください。
中川 七海さん(学部生):ハウス内活動でマイナー言語のレクチャーが行われたのが印象的でした。現代ヘブライ語や満洲語のように、日本では参考書を買うのにも苦労するような言語や、絶滅の危機に瀕している言語の表現を通し、日本語とは異なる文法や、日本語に表せない言葉の面白さに触れることができました。
Q. これからハウスへの応募を考えている学生へ一言お願いします。
佐藤さん:同じ興味を持つメンバーとの日常的な交流は、テーマに対する洞察力の向上もさることながら、セメスターを走り切るためのエネルギーを与えてくれます。言語に囲まれながらにぎやかな生活を送りたい方におすすめのハウスです。
アドバイザーインタビュー(多言語学習ハウスアドバイザー:中田 俊介 先生)
Q. アドバイザーから見た、ハウスの特徴を教えてください。
中田 先生:知的好奇心が旺盛な学生が集まっています。また、もはや文化財産としてしか存在しないラテン語や中世の欧州言語などの古典語を学ぶなど、国際教養の射程のもとに言語に取り組んでいる人たちが中心となって生まれたハウスです。
Q. これからハウスへの応募を考えている学生へ一言お願いします。
中田 先生:21世紀の今日、多くの言葉は1000年以上の年齢を重ね、それぞれが他にない歴史と文化を育んでいます。その豊かさを形作ってきたさまざまな時代や地域の人たちとの出会いも、言語学習の醍醐味です。そうした言語文化に深く根を張る言語体験の場を、このハウスでぜひ体験してみてほしいです。