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私のオススメ授業紹介: フランス語 Ⅲ(藤原 彩乃さん)
国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。
また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨くことを目的としています。
この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。
今回は藤原 彩乃さんのオススメ授業第1弾をご紹介します。
はじめまして、2021年春に入学した藤原 彩乃です。これから3回にわたって私のオススメ授業を紹介します。よろしくお願いします。
科目情報
- FRN300 フランス語 Ⅲ
- 教員:中田 俊介 講師
- 単位数:2単位
受講した理由
もともと国際機関で働くことが夢であったため、国際公用語の一つであるフランス語を学ぼうと決めました。また、フランス語を公用語とする国が多い、アフリカの経済や歴史に興味があったことも、フランス語を受講する決め手となりました。大学での学びを通して、将来の目標が変わった後も、フランス語の言語としての面白さに魅了され、必修である フランス語Ⅰ、フランス語Ⅱにとどまらず、フランス語 Ⅲまで履修することにしました。
オススメポイント
実際に自分でフランス語を使い、フランス思想や文学に原語で触れられることが、私がこの科目でオススメしたいポイントです。
授業では、「好きな本」や「留学中の思い出」など、自分にまつわる話をフランス語の4文で表現し、クラスの前で発表する課題がありました。フランス語Ⅰ、フランス語Ⅱの授業で学んできた基礎知識と仏和辞書を駆使しながら、自分で言葉を紡ぎ、自分の言いたいことをフランス語で人に伝えられたということに感動しました。また、4文という制約の中で伝えたいことを簡潔に面白く伝えるという観点も重要視されているため、難しい面もありますが、フランス語の学びを通して言語能力も向上しているように感じます。
授業では他にも、フランス語の原文で小説『星の王子さま』や有名な哲学者の論考を読みます。クラスメイトと議論しながら、筆者が伝えたかったメッセージをじっくりと読み解きます。文中で使われている単語一つひとつの詳しい意味やニュアンスに注意しながら文章を読んでいくと、和訳された文では気づくことができなかったであろう筆者の言葉に込めた本当の意味が見えることもあり、すごくおもしろいです。
フランス語を使って自分自身について人に伝え、フランス語から言語に関する新しい考えを吸収することで、実践的に学びながら、言語能力や読解力も身につけられるオススメの授業です。
多言語を学ぶことは自分の世界を広げること
この科目を履修しての一番の気づきは、フランス語を学ぶことは、単にフランス語の能力を上げるだけでなく、言語能力全般を向上させることや、学びを得られる世界を広げることに繋がるということです。私自身、この授業でフランス語を読み書きする中で、日本語や英語を使う時とは別のアプローチで自分の考えを言語化することを学びました。また、日本語や英語では得ることのできない情報や考えに触れることができました。思いがけない学びをたくさん得られたので、履修してよかったです。
どういう人にオススメしたいか
フランス語を習得したい人はもちろんですが、言語自体の奥深さ、おもしろさにどっぷり浸かりたい人にもオススメです。授業では、フランス語の文法や特性を学びますが、その学びを通して、私たちが普段使っている日本語や英語の特性に気づくこともあり、フランス語に限らず言語自体の魅力に触れることができます。興味深い言語の世界を覗いてみたい人にぜひオススメしたい科目です。
中田 俊介 先生からのメッセージ
フランス語Ⅰ、フランス語Ⅱではフランス語の正確な発音や文法スキルを身につけることを目指しますが、フランス語 Ⅲではいよいよ自発的な発信力のトレーニングに入ると同時に、フランス思想や文学の精読を通じて、フランス語の培ってきた言語文化に分け入っていきます。この授業を通じて、ことばとはコミュニケーションの手段であるとともに国際教養の媒体であり、文化がつくられ受け継がれる場所であることを体感してもらえればと思っています。