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V-ACTがフィリピンで夏季交流活動を行いました

8月5日(火)?11日(月)の7日間、本学公認団体のV-ACTがフィリピンで交流活動を行いました。

「対等な国際協力」を活動理念に掲げるV-ACTは、年に2回、春と夏にフィリピンへ渡航し、交流活動を長年続けています。3月の渡航に続き、今回は5名の学生が現地へ赴きました。その様子を、学生からのレポートで紹介します。

参加レポート

こんにちは、V-ACTです。
私たちは8月5日(火)?11日(月)にフィリピンへ渡航し、現地の方々との交流活動を行いました。

8月6日(水)には、マニラ市内にあるアテネオ?デ?マニラ大学の学生と、フィリピンが抱える課題についての意見交換と交流会を行いました。V-ACTの学生5名とアテネオ?デ?マニラ大学の学生団体ASEC(Ateneo Students Exchange Council)の学生有志5名が集まり、「自国の誇りと課題」をテーマに意見交換会を行いました。ディスカッションでは、フィリピンにおける地方と都会の教育格差や政治問題が、教育システムや交通インフラの脆弱性にも影響を与えているといった貴重なお話をたくさん聞くことができました。また、ASECの学生にキャンパスを案内してもらい、総合大学の大規模な施設の様子とAIUと同じく学生主体の活動で活気にあふれている様子を見学することができました。

アテネオ?デ?マニラ大学を訪問したV-ACTメンバーの写真
アテネオ?デ?マニラ大学を訪問したV-ACTメンバー

8月7日(木)から9日(土)にかけてはターラック州サンホセ市にあるサン?ペドロ小学校を訪れ、生徒に衛生教育?キャリア教育を行い、「石けんの手作り体験」と「正しい手洗いの指導」「夢の絵を描く活動」などのアクティビティを実施しました。
手洗い指導では、V-ACTメンバーが日本から持参した石けんを使って正しい手洗いの方法を教えました。現地の小学校では石けんが不足しているため、生徒は興味津々で石けんを泡立てながら手洗いを楽しんでいました。

「石けんの手作り体験」をする生徒たちの写真
「石けんの手作り体験」をする生徒たち
正しい手の洗い方を教わる生徒たちの様子
正しい手の洗い方を教わる生徒たち

夢の絵を描く活動では、生徒の創作における才能を垣間見ることができました。一方で、女子生徒は「先生」に、男子生徒は「兵隊」になりたいという夢が多く、周囲の大人からの影響やロールモデルに多様性が乏しいという課題も見えました。

生徒が描いた「夢」
生徒が描いた「夢」
サン?ペドロ小学校の生徒たちと記念撮影
サン?ペドロ小学校の生徒たちと記念撮影

※本学では、すべての学生公認団体にスポーツ安全保険の加入を義務付けており、V-ACTのフィリピンにおける夏季交流活動はスポーツ安全協会の助成金を活用して行われました。

V-ACTからのメッセージ

今回の渡航でも、V-ACTがこれまで課題としてきた「支援の難しさ」を改めて実感しました。一つは、私たちは現地の方にとって文化を共有しない「外部の存在」であることです。性教育や避妊具の普及といった課題は宗教と関わりが深く、私たちの提案が反発を招くこともあると思います。もう一つは「学生」という立場です。現地が求めるのは教育物資やインフラ整備などハード面の支援であり、経済力のない私たち学生には限界があります。そのため、企業と現地をつなぐ仲介役としての役割が重要だと学びました。
今回の夏渡航では日数に限りがあり、訪問する先が首都マニラ周辺にとどまってしまいました。フィリピンにおける地方と都会の間の教育?経済格差を知るためには、諸島部や地方など、より多くの地域を訪問し話を聞くこと、観察することが必要です。また現在V-ACTが行っているフェアトレード商品の販売の現状なども、実際に工場を見学したりして知ることができたらいいと思います。