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環境クラブが白神山地でフィールドワークを行いました

7月30日(水)、本学公認団体環境クラブのメンバー12名が、世界自然遺産の白神山地でフィールドワークを行いました。この活動は、秋田の自然そのものや自然環境が人間とどのように関わってきたかについて、メンバーの理解を深めることを目的としています。

当日の様子を学生のレポートでお届けします。

参加レポート


私たち環境クラブは、身の回りの自然環境?生活環境の課題を見つけ、解決に向けて取り組んでいる団体です。秋田を愛する約40名のメンバーが、個人またはグループとなり、自由に活動をしています。現在は、再生紙?服作り?コンポスト部門などの学内活動に加え、畑?竹狩り?海の清掃などの学外活動を行っています。また地域の方から依頼を受け、地域の清掃ボランティアや農業のお手伝いなどの地域社会での活動にも精力的に参加しています。

今回の白神山地でのフィールドワークには、秋田の自然や土着文化に興味のあるメンバー12名が参加し、秋田の自然を実際に体験することで歴史や背景知識を深めました。

私たちはまず白神山地ビジターセンターを訪問し、秋田の森林と白神山地について学びました。秋田県の面積の約7割を占める森林は、人々の生活に深く関わっています。中でも白神山地は、約8,000年前から人の手が加わることなく世界最大級のブナ原生林を有しており、その多様な生態系が評価されて世界自然遺産に登録されていることを学びました。

 世界自然遺産?白神山地にて集合写真
 世界自然遺産?白神山地にて集合写真

次に、実際に白神山地をトレッキングしました。トレッキングを通して発見したのは、川や湧水が多く、さまざまな動植物が生息していることです。カエル、ヘビ、バッタなどの生物に出会うことができました。

後日、ブナ林と川の相関について調べたところ、ブナの葉は他の樹木より保水力が高いために周辺に湧水や川ができやすいことが分かりました。ほかにも、秋田の地形が奥羽山脈と出羽丘陵に囲まれ、その周辺に複数の盆地があることで、米どころとしての地位を築き、特有の伝統文化や食文化が育んできたのではないかと考えました。

トレッキングをした後に大館市の雪沢温泉に立ち寄り、支配人の方から温泉の歴史についてお話をうかがいました。秋田県の地下は複数のプレートが重なっているために地殻変動が活発で、温泉が多いという特徴があります。こうした自然の恵みが昔から受け継がれ、地域の人々の生活や経済活動に繋がっていることを学びました。

今回のフィールドワークを通して、秋田の人々が自然や地の利を生かして生活をしてきたことを学びました。昨今、熊の駆除や風力発電所の設置をめぐる議論が多く見受けられます。テクノロジーが発達し、自然との関わりが薄くなってきた社会の中で、いかに自然と人が共生していくかを考えていく重要性を身をもって感じました。

※本学では、すべての学生公認団体にスポーツ安全保険の加入を義務付けており、白神山地でのフィールドワークはスポーツ安全協会の助成金を活用して行われました。

環境クラブからのメッセージ

環境クラブは「全ての環境をちょこっと良くする」をテーマに活動しています。

2025年度の活動は学内にとどまらず、空き地を利用した音楽イベントの主催や、ジャカルタで開催された国際会議への参加など、幅広く活動を行っています。これからも地域の方々と協働して活動の幅を広げていきたいと思っています。