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私のオススメ授業紹介:国際ビジネス法(山田大青さん)
国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。
また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨くことを目的としています。
この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。今回は山田大青さんのオススメ授業第1弾をご紹介します。
こんにちは。愛知県出身の山田大青です。留学先ではラグビーをしたりビジネスの授業を履修したりしていました。今回はAIUで受けた授業について自分なりに感じたことをまとめてみました。

科目情報
ECN309 国際ビジネス ロー
教員:アンドリュー?サター教授
単位数:3単位
履修理由
私は大学に入ってからビジネスに興味を持ち始めました。それまで全く触れてこなかったことから、予備知識というものがなく、とにかくAIUで開講しているビジネス関連の授業をとってみようと思ったのが履修のきっかけです。また、かねてより宇宙が好きということもあって、「宇宙ではどのようなビジネスが成り立っているんだろう」と疑問を持ったのもこの授業を選んだ理由の一つです。
科目コードが300番台と専門性が高く、難しい授業だろうと予想はしていましたが、留学生との交流を活かしてやり切れるだろうと思い、ある程度の挑戦心を持って授業を受けていました。
授業の概要
この授業では、主に「宇宙空間における国家間の国際ビジネス法がどのように適用されるのか」を学びます。例えば、ある国が衛星の打ち上げを計画する際「すべてのプロセスに関する契約やトラブルはどの国の法律に則り処理されるのか」「領空内と宇宙空間ではその適応にどのような差があるのか」などです。基本的に教授が資料を準備してくださり、授業中はそれらをもとに学生同士でグループディスカッションを行います。事前に資料を読み進めながら、自分なりに要点や疑問点を理解しておくことで、普段なかなか扱うことができない宇宙空間におけるビジネス法をより理解することができます。特長として、私が履修した時は10人以下の少人数クラスで、ほとんどがビジネスを専攻している留学生で構成されていました。授業、テストはオンラインで行われます。また、2?3人で行うプレゼンテーションが課題となっており、宇宙に関するニュースを取り上げながら発表します。
授業を履修した感想
私にはビジネスの実践経験はなく、ましてや宇宙に関する法律が主となる授業だったので、初めのうちはとても緊張していました。しかし、留学生とのコミュニケーションや教授とのミーティングを重ねたことで、少しずつ気が楽になり、ビジネスに関する知見も深まったように感じます。
正直、「ロケットを打ち上げるのにビジネスは関係あるのか」と疑問に思っていましたが、さまざまなビジネス上の契約が必要であることを知り、ビジネスの幅広さを学びました。そして、シチュエーションや機材ごとに契約が異なり、細かい取り決めがあることを知りました。近年、日本を含め世界各国が宇宙開発に力を入れていることから、その重要性は増しているように感じました。今後のビジネスの授業や社会に出た際に、学んだ理論が実際にどう生かされるのかを考えることが知識の実践的な応用につながると感じました。授業を通して、留学生との交流が最も印象に残っています。授業についていくために、知り合った留学生に教えてもらったり、一緒にテスト勉強をしたりして、これぞAIUならではの学び方だなと感じました。
サター先生からのメッセージ
法とは単なる紛争解決の手段に留まらず、企業活動の基盤であり、国際関係、人権など、現代社会のあらゆる側面を支える「協力の枠組み」です。そして、AI時代において特に重要となる批判的思考力は、法的課題に取り組む中でこそ磨かれます。本講義では、法が持つ実用性と知的好奇心を刺激する側面をご紹介します。法は知る価値のある、あなたの将来の雇用可能性を高める必須の知識です。
近年急速に発展する宇宙ビジネスを題材に、私たちは法の世界を探求します。人工衛星の衝突といった専門的な事柄だけでなく、地球上のビジネスに適用される契約などの一般的な法原則が、いかに宇宙ビジネスにも及んでいるかを学びます。
授業は、契約法から小惑星採掘まで幅広いトピックを扱い、衛星ビジネスの動向や関税のような最新の国際的な話題も柔軟に取り入れます。この学びを通じて、法に対する先入観を捨て、本コースで新たな視野を開いてくれることを期待しています。法というレンズを通して、世界の仕組みと未来の可能性を一緒に探求しましょう。
※実際のコメントは英語ですが、ここでは意訳した日本語を掲載しています。