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学生活動
本学学生が日本デザイン学会2025年度秋季企画大会で研究発表を行いました
11月8日(土)、東京都市大学で開催された日本デザイン学会2025年度秋季企画大会において、本学学生が「加速度センサーを活用した運転挙動検知システムの実装」をテーマに研究発表を行いました。
本研究では、ラズベリーパイ(Raspberry Pi)と加速度センサーを組み合わせ、車両の急加速?急ブレーキ?急旋回といった運転挙動をリアルタイムで検知し、警告を発するシステムを開発しました。背景には、本学のクローズド型カーシェアサービス「Toyotaシェア」を利用する学生のため、「注意力向上を促すことで事故を減らす仕組みを作れないか」という問題意識があり、そこから研究がスタートしました。
開発した試作機は外付け型で比較的安価に導入できる設計になっているため、大学構内に限らず、幅広い環境での活用が期待されています。本研究は当初、専門外の領域であったものの、文献調査や他大学の事例を参考にしながら試行錯誤を重ね、システムの実装を進めました。
松尾優さんのコメント
今回は私にとって人生初の学会での発表でした。情報科学や電子工学を専門とする学生が多く集まる場だったので、当初は緊張しましたが、指導教員の中川秀幸教授からの助言や聴衆の温かい反応に支えられ、非常に充実した経験となりました。
質疑応答では多くの質問や改善に向けた提案をいただき、自分の研究に関心を持ってもらえたことを実感するとともに、今後の改良に向けた重要な示唆を得ることができました。また、自身の研究成果を学会で発表する機会がAIUにはまだあまり多くないため、他大学の発表を見ることで視野が広がる機会にもなりました。今後は、より多くのAIU生に学会での発表を目指して研究に挑戦してほしいと強く感じています。

中川秀幸教授のコメント
本研究は、クローズド型カーシェアリングサービスにおける事故防止?運転技術向上という実践的な課題に正面から向き合い、データ分析?センサー技術?デバイス実装を組み合わせて取り組んだ意欲的なプロジェクトです。学生が専門外の領域にも果敢に挑戦し、自ら学びながらシステムを形にした点を高く評価しています。
今回の学会での発表は、松尾さん本人にとって大きな自信となるだけでなく、AIUの「学びを社会課題の解決につなげる」という姿勢を体現する成果だと感じています。今後も改良を重ね、より実用的なシステムへ発展させていくことを期待しています。なお、本研究は地域中核?特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の助成を受けて実施いたしました。関係者並びに本研究に協力してくださった方々に感謝いたします。