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学生活動
【テーマ別ハウス】刑事司法ハウス、日本語ハウスの活動レポート
国際教養大学では、キャンパス内での生活もリベラルアーツ教育の一環と捉え、日常生活の中でもさまざまな学びを促すことを目指し、「テーマ別ハウス」を導入しています。共通のテーマに関心を持つ学生たちが同じ学生宿舎で生活しながら活動を行うもので、テーマ別ハウスのメンバーは、1学期もしくは2学期間の共同生活を通じて、テーマに沿ったイベントの企画?運営に取り組みます。
今回は6つあるハウスの中から刑事司法ハウス、日本語ハウスの今年度の活動について紹介します。
刑事司法ハウス
このハウスは、学内において刑事司法に関する課題を議論し、その認知を広めることを目的としています。究極的には、刑事司法の問題だけでなく、それに関連する社会的な課題についても、身近に感じられるようになることを目指しています。
ハウスのコンセプトは「気軽に学び、深く考える(Learn casually, Think deeply)」です。多くの人が刑事司法の課題について理解を深められるような活動を行っています。特別な知識や経験は必要ありません。取り上げるテーマは、犯罪学、死刑制度、受刑制度、裁判員?陪審員制度、修復的司法制度など、多岐にわたります。
以下、いくつかのハウスイベントを紹介します。
矯正展の見学
矯正展は、日本各地の受刑者が作った製品を見たり購入したりできるイベントです。会場には各刑務所のブースや飲食店の出店が並び、まるでマルシェのような雰囲気がありました。買い物だけでなく、実際に刑務所内を見学し、受刑者がどのように過ごしているのかを学ぶ機会もありました。施設には大きなサイズの窓を含め多くの採光窓が設けられ、日光が差し込む明るい空間で、暗く陰鬱な刑務所のイメージとは大きく異なっていました。一方で、窓にはすべて格子が取り付けられていたり、廊下の角に鏡が設置されていたりと、刑務所ならではの特徴も随所に見られました。

刑法ポーカー
刑法ポーカーは、各自が5枚のカードから犯罪の構成要件を組み合わせ、最も刑罰の重い犯罪を作ることを競うカードゲームです。法学関連のテーマで難しさもありましたが、誰にとってもわかりやすく楽しめる内容でした。テーマ別ハウスでは、同じメンバーが同じユニットに住み生活するため、生活空間の中でもテーマに関する学びを深めることができます。

スタディ?セッション
刑事司法ハウスでは、定期的にスタディ?セッションを行っています。ある回では、冤罪とその防止方法に関するプレゼンテーションが行われました。参加者は防止策について学び、それらを導入する方法や難しさについて議論しました。
日本では、袴田事件における逆転無罪判決など、冤罪は非常に議論の多いテーマです。
冤罪を防ぐためには、被告人のための法制度の改正が必要だと考えます。このセッションを通して、冤罪についてより深い理解を得ることができました。テーマ別ハウスでは、同じメンバーが同じユニットに住み生活するため、生活空間の中でもテーマに関する学びを深めることができます。

日本語ハウス
日本語ハウスは、メンバーが日常的に日本語で気軽な会話を交わすことを通じて、新しい人との出会いやネットワークを広げる機会を提供しています。また、多様な文化への理解を深め、異文化コミュニケーションに対して柔軟でオープンな姿勢を育むことも目的としています。
日本語ハウスでは、メンバーが交代でアクティビティやイベントの企画?運営を担当し、リーダーシップを養う機会を持ちます。そのため、メンバー自身の関心を反映した活動やイベントを積極的に提案することが奨励されています。
以下、いくつかのハウスイベントを紹介します。
太鼓体験
このイベントでは、日本語ハウスメンバーが地元の太鼓グループの方に太鼓の叩き方を学びました。
当日は、まず日本文化である太鼓の基本的な叩き方を学び、次に太鼓グループの方による演奏を鑑賞しました。その後、一人ずつ太鼓を演奏しました。
参加者の多くは初心者でしたが、太鼓を叩く楽しさを味わいながら学ぶことができ、充実した時間を過ごしました。参加者全員がイベントに満足し、「もっと練習してみたい」と感想を述べる学生もいました。

陶芸ワークショップ
陶芸ワークショップでは、参加者それぞれが2点の作品(例:湯のみ、お茶碗、皿など)を制作しました。制作後には、一つひとつの作品に用いる色を選びました。陶芸家による特別な指導を受けながら、日本の伝統工芸に触れる貴重な体験となりました。

Happy Monday (日本語会話テーブル)
月に一度開催しているこのイベントは、参加者が日本語だけを使って会話します。参加者はハウスメンバーに限定していないため、AIUの学生であれば、誰でも参加することができます。目的は主に留学生が日本語で話すことにもっと慣れる場を提供することです。通常、ゲームを行ったり、提示されたトピックに合わせて会話したりしています。

このように国際教養大学では、各テーマ別ハウスが活発に活動しています。今後も、ハウスの活動の様子を発信していきますのでぜひご覧ください。