English

テーマ別ハウス
Living Learning Community

共通のテーマに興味をもつ学生たちが同一のユニットで生活

本学のキャンパス内には、新入生が入寮する「学生寮」と、2年次以上の学生や短期留学生が入居する「学生宿舎」があり、さまざまなバックグラウンドを持つ学生が共に生活しています。

この多様な環境の中で、本学では2015年度より、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業(※)」の一環として、特定のテーマに基づいて共同生活と活動を行う「テーマ別ハウス」を導入しています。
※同事業は、2023年度で終了しましたが、 2024年度以降も「テーマ別ハウス」は継続して大学で運営しています。

テーマ別ハウスのメンバーは、学生宿舎「つばきヴィレッジ」で共同生活を送りながら、テーマに沿ったイベントの企画?運営に取り組みます。こうした活動を通じて、キャンパス内での生活を単なる日常ではなく、リベラルアーツ教育の一部として位置づけ、自らの力を高めることを目指しています。

なお、テーマ別ハウスの活動に対しては、大学が予算を確保し、活動を助成しています。

刑事司法ハウス「Study Session」で刑務所に関する学習をしている様子
刑事司法ハウス「Study Session」で刑務所に関する学習をしている様子

テーマ別ハウスの3つの特徴

1.すべてのハウスメンバーがつばきヴィレッジの同一ユニット(最大12名)に居住

全員が同一ユニットに居住することで自然とメンバー同士の交流が生まれ、テーマに関する学びが深まります。各ハウスのメンバーは最大12名となります。また、テーマ別ハウスでは、必ず正規学生と交換留学生のどちらもハウスメンバーになるよう設計されています。

先住民学ハウスがメキシコの伝統文化「死者の日」に関するイベントを実施した際の様子
先住民学ハウスがメキシコの伝統文化「死者の日」に関するイベントを実施した際の様子

2.学生も教員もハウステーマへの応募が可能

毎年10月に次年度に向けたハウステーマを募集します。ハウステーマへの応募は学生、教員ともに可能です。興味のあるテーマについて発案し、テーマを深めることができます。
※新テーマを発案した場合、アドバイザー1名(教員)と一定数のメンバー(上限12名)を集めることができれば、ハウス開設となります。

Legoハウス「ノルウェー語レクチャー」の様子
Legoハウス「ノルウェー語レクチャー」の様子

3.活動や共同生活を通して、様々な能力が身につく

学生たちはイベントの計画、実施、予算管理などを通してハウスメンバー同士でコミュニケーションを取る必要があります。2024年秋学期末のアンケートでは約8割以上の学生が「社会性が身についた」「コミュニケーション能力が高まった」と回答しています。

アニメハウス「アニメトリビア2」の様子
アニメハウス「アニメトリビア2」の様子

2025年度のテーマ別ハウス

2025年度は以下の7ハウスが活動しています。

①Anime House(アニメハウス)
②Criminal Justice House(刑事司法ハウス)
③Gender & Sexuality House(ジェンダー&セクシュアリティハウス)
④Indigenous House(先住民学ハウス)
⑤Lego House(多言語学習ハウス)
⑥Nihongo House(日本語ハウス)
⑦Well-being House(ウェルビーイングハウス)

各ハウスの活動詳細については、こちらをご参照ください。

ウェルビーイングハウス、お寺へのバストリップへの様子
ウェルビーイングハウス、お寺へのバストリップへの様子
日本語ハウス「書道」の様子
日本語ハウス「書道」の様子

学生の声?インタビュー

日本語ハウスでは、日本語や日本文化についての学びを深めるべく様々なイベントを企画?実施しています。写真は今年5月に開催した陶芸体験イベントでの一枚です。雄和の陶芸家の方を講師として招き、参加者は茶碗や湯呑み、小皿など思い思いの作品を作りました。他にも、春のお花見や冬のきりたんぽ鍋パーティーなど、日本や秋田にまつわるイベントを多く行っています。また、先学期には、日本人学生と留学生が協力して身の回りの日本語表記をやさしい日本語に言い換える「やさしい日本語ワークショップ」も開催しました。授業外の時間で、日本人学生?留学生?大学院生が一体となって日本文化を経験そして探究できる点が大きな魅力であると考えます。

渡辺 海音 Mion WATANABE(2021年入学)

ラテン語の授業を一緒に取っていた学友と、授業が終わった後も言語学習に励みたいという思いから、彼らとともにLegoハウスを設立しました。ハウスメンバーと「いってらっしゃい」や「ただいま」を交わし、一緒にご飯を食べる日常の延長線上にテーマ別ハウスとしての活動があり、その1コマ1コマすべてがかけがえのない体験です。また、様々な国から集う学生が同じ学内の宿舎に居住しているAIUならではの環境を活かし、定期的に留学生を招いて彼らの母語や文化について学ぶ会も開いています。ハウス外の学生も誘って企画しており、より大勢での交流を楽しんでいます。1つのテーマを中心に集まった人との交流を通じて、学びを深められることが、テーマ別ハウスの良さだと感じています。

佐藤 明都 Akito SATO(2021年入学)

学生満足度

学習環境としてのテーマ別ハウスに「とても満足している」または「満足している」

92%

同じハウスのメンバーと「毎日交流する」


90%

テーマ別ハウスで生活することで「コミュニケーション能力」が高まった

86%

つばきヴィレッジ活動スペース

リビングルーム
コワーキングスペース
コワーキングスペース
ソーシャライジングスペース
ソーシャライジングスペース

※リビングルームは各ユニットにある共有スペースです。コワーキングスペース、ソーシャライジングスペースはつばきヴィレッジの居住者が使用できるパブリックスペースです。
※間取り、部屋の詳細と設備につきましては、学生寮と学生宿舎をご覧ください。

テーマ別ハウスの年間の流れ

春学期

  • 4月 テーマ別ハウス学生集会
    各ハウスが学期の活動計画を発表
    学生課よりグラウンドルールの説明
  • 6月 テーマ別ハウスフェア
    次学期のメンバー募集へ向けた活動紹介イベント
  • 6月 秋学期へ向けたメンバー募集
  • 7月 学期末ポスタープレゼンテーション
    学期活動結果の報告、副学長からリーダーシップアワード授与
    ※リーダーシップアワードとは、各ハウスで最もリーダーシップを発揮した学生に送られる賞

秋学期

  • 9月 テーマ別ハウス学生集会
    次年度に向けたハウステーマ募集
    学生、教員は自分が学びを深めたいテーマを発案することができる
  • 10月 テーマ別ハウスフェア
  • 10月~11月 春学期へ向けたメンバー募集①
  • 12月 春学期へ向けたメンバー募集②
    新テーマも含め、各ハウスはアドバイザー1名(教員)と一定数のメンバー(上限12名)を集めることができれば、4月以降のハウス開設(継続)が決定
    メンバーが12名を超える場合は、アドバイザーによる選考が行われる
  • 12月 学期末ポスタープレゼンテーション
学生集会でハウスの学期計画を発表
学生集会でハウスの学期計画を発表
メンバー募集に先立ち、テーマ別ハウスフェアではハウスの活動を学生に紹介
メンバー募集に先立ち、テーマ別ハウスフェアではハウスの活動を学生に紹介
学期末ポスタープレゼンテーションでのテーマ別ハウスメンバーの集合写真
学期末ポスタープレゼンテーションでのテーマ別ハウスメンバーの集合写真