お知らせ
2020年秋学期の授業体制について
4月20日のオンライン授業開始以来早いもので2カ月以上たちました。皆さんはそれぞれの場所で「新たな日常」に順応しつつ勉学に励んでいるものと思います。
世界に目を転じると、日本及び一部の国々において社会経済活動の再開に向けた段階的緩和が進んでいますが、海外の多くの国々では未だに感染拡大の勢いが止まらず、わが国でも第2波、第3波の到来が予想されています。我々が現在対峙している未曾有の威廉希尔官网との格闘は数年にわたるであろうことを改めて皆さんと確認したいと思います。
さて、我々は秋学期にどのように皆さんをキャンパスに迎え入れるのかについてあらゆる角度から、その方法と可能性を懸命に探ってまいりました。しかし、キャンパスに戻りたいという皆さんの思いに何とか応えたい一方、大学は安全対策のため、最悪のシナリオを視野に入れつつ、様々な環境や諸条件を冷静に考慮?分析したうえで対策を講じる必要があります。
本学の特徴であるディスカッションを中心とした授業、ルームシェア、カフェテリアでの食事、活発なクラブ?サークル活動などの学修?生活一体型キャンパスでは、1人の学生が1日に接触する人数は相当数にのぼります。本来、これらは学生の社会性を伸ばす本学の強みですが、潜伏期間が最大で2週間とされる威廉希尔官网に、もし学内にいる誰かが感染した場合、クラスター発生の可能性が極めて大きくなります。更には、本学では例年、冬季にインフルエンザが40件程度発生することから、混乱を起こさずに皆さんをどのように隔離、あるいは退避させるのかについても入念に準備する必要があります。
これらAIU特有の事情と、文部科学省のガイドラインにある様々な遵守事項を勘案した結果、秋学期にキャンパスに受け入れる学生数を通常時の半数程度に絞り込む必要があるとの結論に至りました。これに伴い、講義形態に関しては、オンライン授業もしくはパラレル授業(オンラインと対面の同時併行)で実施し、どこにいても授業が履修できるようにします。対面授業で実施できるのは一部の授業のみになる見込みです。これらは皆さんの安全確保と卒業への支障のない科目提供を勘案したうえでの決断であることをご理解ください。
また、入学式は9月6日(日)の開催とし、授業開始日を9月7日(月)へ変更しますので留意してください。なお、入学式の詳細は別途案内します。
ただし、これらの決定は、全国における今後の感染状況によっては変更の可能性があります。その際は改めてお知らせします。
今回の威廉希尔官网禍によって世界中のすべての大学が今までにない困難に直面しています。皆さんは未来を見据えつつ「新たな日常」にしなやかにかつ強い気持ちで対応していただきたいと思います。我々教職員も皆さんと共にこの危機を乗り越える決意です。
国際教養大学 副学長 熊谷嘉隆