研究
本学の教員が海外提携校にて「日本語教育文法研究入門:コーパスに基づく日本語の分析」短期集中講義を提供しました:堀内仁准教授
2025年3月、国際教養大学大学院グローバルコミュニケーション実践研究科(日本語教育実践領域)の堀内仁准教授が、台湾にある本学の協定校の一つである開南大学の客員教授として、「日本語教育文法研究入門:コーパスに基づく日本語の分析」という短期集中講座を担当しました。ここに堀内先生の体験談をご紹介いたします。
2025年3月17日(月)~3月21日(金)の1週間、開南大学大学院応用日語系で集中講義(「日本語教育文法研究入門:コーパスに基づく日本語の分析」)を行いました。開南大学は国際教養大学と2009年に交換留学協定を締結し、JLTが創立以来16年間、大学院生の海外教育実習及び大学院修了後の就職先(交換研究員?常勤講師)としてお世話になってきた提携校ですが、JLT教員による同大学での集中講義の依頼があり、堀内が客員教授として招聘されました。
午前中2時間は、日本語文法の基礎と日本語教育でのポイントについて講義を行い、午後の2時間は、コーパス検索ツールやデータ分析に役立つExcel及び形態素解析ツールの使い方について学び、午前中に学んだ文法項目に関する課題に取り組んだ。応用日語系の院生6名、開南大学に交換留学中の日本人学部生、日本語に関心のある開南大学学部生、及び、開南大学で日本語を教えておられる先生方が参加してくださいました。参加者の皆さんは熱心に講義を聞き、自分の理解を確かめるための質問や学生同士の意見交換が活発に行われました。特に、午後のコーパスを使った分析では、ハンズオンで手を動かしながら学ぶことができ、参加者はツールの使い方や分析の方法が分かった時の達成感が得られ、大変喜んでいました。
この集中講義の2時間は、学部生にも分かるような日本語の特別授業を依頼されたため、「秋田&台湾、AIU&KNU」と題して、秋田と台湾、国際教養大学(特にJLT)と開南大学の交流についてとりあげ、秋田や国際教養大学の紹介と同時に、台湾人の秋田観光、台湾人留学生の秋田での活躍、初代中嶋嶺雄学長と李登輝元総統との関係、JLTと開南大学の関係などについて話しました。
主任の洪昭鳳先生をはじめ、他の応用日語系の先生方、そして院生の皆さんには、授業以外にも、歓迎会を開いていただいたり、差し入れの食べ物や飲み物をいただいたり、おいしい食べ物のある店や夜市などに連れて行ってもらったり、毎日本当によくしていただきました。